昆虫戦記

ネズミの長は
目を細め訪ねる。

（μξοπρμξοπ）「敵を違う場所へ？一体どこに行かせると言うのです？」

狼の長に訳された
ネズミの長の言葉に
まことは答える。

「万が一、こちらに攻め込まれたと仮定します。先程の門を開き地下通路に誘導。地下通路は迷路にしておき、ある程度、昆虫が侵入したら門を閉じ密閉します。大量の昆虫が入った地下通路の酸素濃度は低下し死に至ります。ただし、侵入が許せるのはアリ等の自分で穴を作れる昆虫以外です」

すると
狼の長は
まことを見て
質問を投げかける。

「地下通路？それは、ムリがあるのでは無いですか？この柔らかい土質では、掘ってるウチに崩れ落ちてしまう」

まことは
狼の質問を質問で返す。
「狼達の死体を安置している地下通路を見ました。あの地下通路がある・・・」

まことの言葉を
遮る様に伝える。

「あの地下通路は昔からあり、自然に出来た物です。しかも、周りは堅い岩盤で土質が、こことは違います」

まことは
狼の長の言葉を
聞き言葉を返す。