昆虫戦記
ミミズの黄色の
分泌液の臭い
はあたり一面に
広がった。

たまらなくなった
まことは
鼻を押さえながら
美加子の手を引き
特に方向を定めず
我無しゃらに
走り出した!!

「ハァハァ・・・・」

息を切らせる
まこと。

「ハァハァ・・・・・何なのよ・・・・ここは・・・・!!」

美加子は
膝を両手でつきながら
息を切らせたながら
まことを見ながら話す。美加子の疑問に
答える事は
出来なかったが
ある事に気付く。

「ここの土もフカフカしている・・・。」

そんな言葉に対して
汗を拭いながら
少し怒り気味に言う
美加子。

「今は、それどころじゃないんじゃない?ひょっとしたら、ミミズのでかいのが、そこらへんにウヨウヨしてるかもしれないんだよ。」

「そう・・・・・美加子の言うとおり、あの巨大なミミズが、ここら辺をウヨウヨしている可能性が高い・・・・」

まことの言葉に
ハッと目を見開き
次の言葉が出てこない
様子だった。

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