昆虫戦記
一匹のモグラの
作業員が呟くと
次々と
他のモグラの作業員も
その言葉に
同意する様に
ざわめく。

そんな
ざわめく
モグラの作業員の
言葉に対し
言いにくそうに
伝えるモグラの長。

(ησρВξνγαε)「おめぇ達の熱い思いは良く分かる。だが、これは仕事だ。我々は作業員であり、戦闘員じゃねぇ~。それに、この工事だけという約束だ。しかし、物質の提供をしてくれるなら、この場所に残っても構わないぜ。物質の提供は、掘削作業に使う道具って所だが、どうだ?狼のだんな」

ニカニカと
歯茎剥き出しに
なりながら
笑いながら
モグラの長は
狼の長に伝える。

(απξωψνλαζ)「かたじけない・・・分かった、掘削作業に必要な道具を用意いたそう」
狼の長が
モグラの長に
伝えると
熊の長は
無言で近寄り
手を差し伸べ
握手を求めると
一言だけ言う。

(Бψνγδεορλ)「今後も宜しく頼む」

狼の長は
感極まった
表情で
何度も何度も
感謝の言葉を送った。

それから数日たち
再び長達の会合が
開かれた。

< 78 / 105 >

この作品をシェア

pagetop