昆虫戦記
「これは仮説にすぎないんだけどね。なぜ、ここの土が、こんなにフカフカしているか?進化論で有名なチャールズ・ダーウィンがミミズの研究をした時にミミズは畑の土壌形勢に役立っている。ミミズは自分の体の約半分か同量の土を餌として食べる。土の中に含まれている微生物や有機物を消化吸収した上で排泄する。それによって植物に適した団粒構造、つまりフカフカの土が出来上がると研究したんだ。」

美加子は
顔を真っ青にしながら
まことが言う前に
声を震わせながら
答える・・・・・

「つまり・・・・・このフワフワな土をつくりだしているのは巨大なミミズ・・・・・」

まことは
仮説であって欲しいと
願ながらも
限りなく事実に近いと
思いながら美加子に
伝える。

「そう言う事になる。俺達はかなりの距離を走ったがこんなにも走ったのに今いる場所もこんなにもフカフカしている。しかも、あたり一面、豊かすぎる位の自然。条件は揃ってる・・・・・」

ガオッ!!!

まことが
話を終わると
同時に黄色の鬣を
なびかせた
動物がいた!!!

ライオンだ!!!

ライオンは容赦なく
まことに
飛びかかってきた!!!
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