昆虫戦記
美加子は
まことに急かす様に
伝える。

「この事を長達に伝えなくちゃ」

まことは
静かに深く
頷く。

「うん。これが間違いでなく、真実なら取り返しの付かない事になるからね」

まことと美加子は
長達を集め
まことの予測を
話した。

「なれない、こちらの言葉で聞き取れない部分があったとしたら申し訳ありません・・・」

まことが
美加子と話した事を
話終えると
タカの長が
意義を唱える。

「しかし、温暖化と呼ばれる現象は、まこと殿の憶測に過ぎないワケだ。仮に、それが事実だとしても今、どうこうする必要が無いと私は思うんだがね。」

タカの言葉に
同感する様に
ネズミの長が
言葉を伝える。

「この状況で昆虫を倒すしかあるまい・・・こちらが、倒さねば、こちらがやられる。そもそも、兵器の開発の提案をだしたのは、美加子殿ではないか」

ネズミの長の言葉を
聞き俯く美加子。

「確かに、武器開発の案を出し、その開発を手掛けてきたのも私です。しかし、この戦いが続き、沢山の動物や昆虫が死ぬ。さらに、兵器の火薬の燃焼により温室効果ガスが排出されれば、この地はいずれ住めなくなります!!」
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