昆虫戦記
まことは
押し黙る。
しばらくして
ようやく発した言葉で
長達に伝える。
「確かに、そうだけど・・・しかし!!」
再び猿の長が
張りのある声で
まことの言葉を
かき消す。
「しかし何ですか?違うとでも言うのですか?まこと殿の温暖化説は憶測の域を出ていません。そこに事実性は低く、情報に曖昧な部分があります。では、聞きますが、この戦争をやめる方法はあるのですか?」
言葉に詰まる
まこと。
「それは・・・」
猿の長は
まことを攻め立てる。
「具体的な終結作も無いのに、今すぐ止めて欲しいと望んだ所で誰が、その望みを聞き入れてくれますか?少なくとも我々は、この争いが始まってから、早く終わらせたい。そう望んでいるんですよ。環境がどうとかって気持ちじゃなくて仲間の本へ家族の本へ帰りたい。そんな気持ちでね。でも、そんな私的な気持ちを押し殺し、公の言葉と気持ちで戦っているんです。」
すると
猿の長の言葉を
聞いていた
衛生兵のリーダーが
涙ながらに
言葉を伝える。
押し黙る。
しばらくして
ようやく発した言葉で
長達に伝える。
「確かに、そうだけど・・・しかし!!」
再び猿の長が
張りのある声で
まことの言葉を
かき消す。
「しかし何ですか?違うとでも言うのですか?まこと殿の温暖化説は憶測の域を出ていません。そこに事実性は低く、情報に曖昧な部分があります。では、聞きますが、この戦争をやめる方法はあるのですか?」
言葉に詰まる
まこと。
「それは・・・」
猿の長は
まことを攻め立てる。
「具体的な終結作も無いのに、今すぐ止めて欲しいと望んだ所で誰が、その望みを聞き入れてくれますか?少なくとも我々は、この争いが始まってから、早く終わらせたい。そう望んでいるんですよ。環境がどうとかって気持ちじゃなくて仲間の本へ家族の本へ帰りたい。そんな気持ちでね。でも、そんな私的な気持ちを押し殺し、公の言葉と気持ちで戦っているんです。」
すると
猿の長の言葉を
聞いていた
衛生兵のリーダーが
涙ながらに
言葉を伝える。