昆虫戦記
まことは尻餅を
つきながら
去り行く狼の長を
見ているしか
なかった・・・

「敵!!
40000の距離に
到達!!」

監視兵の言葉と共に
遠くで
明るい光と共に
爆撃音が地響きと共に
伝わってくる。

ドドドドドド!!!

「監視兵
今の攻撃で
どれだけ
落とせたか
報告するんだ」

監視兵は
脂汗が
染み出る。

「数が多すぎます!!
こちらに
以前
かなりの軍勢で
向かってきます!!
ネズミ殿と
モグラ殿は
こちらに
退却してきます」

その言葉を
聞き頷く狼の長。

「想定の内・・・
タカ殿の
攻撃は何秒後だ?」

監視兵は
秒数を伝える。

「10秒後です!!

監視兵の言葉に
爆撃がある方を
一直線に見つめながら
頷く狼の長。

「うぬ。分かった」

秒数をカウントする
監視兵。

「5・・・
4・・・
3・・・
2・・・
1・・・
攻撃開始!!」

大空を舞うタカ
その他の鳥類から
摩擦型圧縮爆撃弾が
投下される。

ヒュー・・・
ヒュー・・・・

爆撃弾の
空気を切る音が
聞こえ
空気を切る音が
消えると共に
爆撃音に変わる。

ドガガーン!!
ドババ!!
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