好きなんだよ?


「ってことでお願いっ!!」


パンッと良い音を
鳴して
顔の前に手を
合わせる。


それを見て
明らかに冷めた目を
してらっしゃる
瑠海さん。


「…熱あんの?」


真顔で聞いてくる
から私のほうが
びっくりしちゃって
きょとんとして
しまった。


「熱なんてないよ!!真剣なんだからお願いします。瑠海様!!!!!」


瑠海は大抵
様をつければ
願いを叶えてくれる。


でも…


「あんた、簡単に男紹介してとか言うけど怖い目に合う時だってあるんだよ??」


…怖い目に
合う時?????


私が頭の上に
たくさんの「?」
を浮かべていると
瑠海は飽きれたように
ため息をついて
説明してくれた。


「男ってね、
皆がみんな優しい
って訳じゃないんだよ??
男の力は女の力じゃ
どうすることも
できないし…。」


そこまで聞いて
瑠海が私のことを
心配してくれている
ってわかった。


でも、私は笑顔で


「可愛い子だったら
危ないかもだけど
私みたいな眼鏡っ子
にはなんもして
こないよ。」


って言った。


瑠海は私の目を
しばらく見つめて
突然ケータイを取り出した。

瑠海、誰とメール
してるんだろう…??


「よし、まなかいくよ!!」


えっ!?どこに???!
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