好きなんだよ?
瑠海に連れて
来られたここは
学校近くの
ドーナツ屋さん。
私の隣には
満足気な瑠海。
そして私の目の前には
男の子が1人。
その男の子は
今どきって
感じなんだけど
チャラくはなさそう。
髪型は短髪で
地毛なんだけど
少しだけ茶色かった。
身長は170cm
くらいかな??
スラッとしてるけど
筋肉質な腕をしている。
あ、手指すんごい
キレイ…。
羨しい!!!
「…か、…なか、まなか!!!!!!!!!」
ジロジロ人間観察
していると、
瑠海の怒鳴り声が
店内に響いた。
「ごめんっ!!!!!!」
店内がシーンとして
いることはお構い
なしに瑠海が
お互いの紹介を
してくれた。
「この娘、小川まなか。真面目そうに見えてばかだけど、仲良くしてあげて」
ばかと言う言葉が
引っ掛かりながらも
どーもと頭を下げる。
でも、私のコンプレックス
ってわかってて
そうやって言って
くれたんだ。
ありがとう瑠海。
「そしてこっちは加藤翔タメだけどしっかりしてるから仲良くしてみたら???」
子どものような
笑顔を見せて
よろしくって言う彼。
その笑顔を見て
ハッとした。
加藤翔…
かとうしょう…
しょう………。
『あ゙っ゙!!!!!!!』