ストロベリーキャンドル
「うんうんっそれでそれで?」
「結局、家まで送ってもらっちゃった…」
「おぉ~、拓哉くんやるぅ~」
朝からついてない……
今日学校に来たら、早々に里歌の恋愛センサーにひっかかって、全部白状するはめに…
「ちょっと、結菜の帰りのことは気になってたんだよねぇ…」
「…気になるって?」
「結菜が変な男に襲われたりしないか、に決まってるじゃない♪」
「襲っ…!?…拓哉くんと言い、意味分かんないこと言わないでよね!!」
「拓哉くんにも同じこと言われたの?」
「え?う、うん…そうなのかな?」
「へぇ…なんて言われたの?」
「変な奴に会ってからじゃ遅いって」
「ほぉ…で、なんて答えたの?」
「…泥棒なら、ちゃんと警察に電話するって。…なんか間違ってた?」
「ふーん…相変わらず鈍さは健在ね……」
なんか、微妙な反応だね??また鈍いって言うし…
どうかしたのかなぁ??
…ま、いっか。それよりおなかすいたなぁ…
私の興味は、今日のお弁当のことに動いていて、里歌が
「…拓哉くん、これから苦労するわよ…」
と呟いていたことには気づかなかった…