ストロベリーキャンドル

私の目がたぶんこの人誰？って顔をしてたんだと思う。

実際してたんだけども。

「拓哉くん、結菜が変な顔をしてるから説明よろしく。」

里歌は拓哉くんに突然乱入してきた人物の紹介を求めた。

…でもさ、変な顔ってひどくない？仮にも女の子にさ？

まぁ、顔には出さないけど…

※思いっきり出てます。里歌はそれが分かっていてやってます。

「…なんか、俺、説明役多くないですか？里歌先輩もちょっとは説明しましょうよ…」

「やだよ？だってめんどいも～ん。」

「俺だってめんどくせぇよ…」

即答だよ。

てか、拓哉くんなんか言った？ぼそっと呟いたような…

まぁ、今、拓哉くんの辞書には里歌に頼みごとは絶対にしないという言葉が刻み込まれただろうね。

「…わかりました。こいつはただの腐れ縁です。以上。」

「ひどくね？俺ら親友じゃーん？」

「俺はこんな気持ち悪い奴と親友になった覚えはねーよ。」

「さらにひでー」

確かに…

でも、拓哉くん楽しそうだよねー

「ひどくねぇよ？匡樹だし。」

「俺落ち込んじゃうよ？すねちゃうからね!!」

「……。」

「スルーすんなよっ！俺一人サムいじゃねーかよ！」

「それが目的ですけどねぇ」

「マジひでー！」