ストロベリーキャンドル

「そ、そうなの?」

初耳~。てか、うちってスポーツ推薦あったんだ...

そっちのが驚きだよー。

「そう!なんか結構期待されてるらしいよ~。サッカー部なんだって!」

「あぁー確かにサッカーって感じだったよ、雰囲気が。」

「そりゃ、スポーツ推薦でうち来るくらいだから。そうでなくちゃ困るっつーの!」

困るって誰が...あなたがですか?

「それにしても、そんな期待されてる王子様がなんで結菜に告ったかなぁ。

顔も、私のかっこいい男レーダーに引っ掛かるほどかっこいいし」

「まぁ、顔はかっこよかったかな?

それに私、一目惚れされるほど美人ってわけでもないのに...」

「いや、それは...前も言ったけどあんた一目惚れされるくらいかわいいんだよ?」

「それはないよー。里歌のが美人だって!」

そうそう。里歌は、黒いまっすぐの髪を長めに伸ばしてて、脚もすらっと細くて長いし、みんなが振り向く美人さん。

一目惚れされるなら絶対里歌だと思うなぁ...

「あんた...ほんと、自覚ないよね。」

「なんのこと?」

今まで告白もまともにされたこともないのにモテる、とは言わないと思う。

「...だって告白されたこととかないし。」

「それはあんたがめちゃくちゃ鈍いだけだよ...」

「へ?」

鈍い?...それは、どういうことだろう??

わけがわからず、首を傾げるあたしに里歌は深くため息をついた。


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