君と過ごした日々






「なぁ、綾!!」



なのにコイツはうちの気持ちも知らないでいつも通りに話しかけてくるから。





「何」


イライラばっかりしか募らなくて。


「なーんでそんな不機嫌なんだよー?」



いつもだったら可愛いと思うその首を傾げた仕草も、話し方も、今は鬱陶しいくて。



「智士には関係ないでしょ。」



そんな冷たい言葉を放ってた。




「…ほんとにどうしたんだよ?」



急に心配そうな優しい声で話しかけてなんてくるから。


思わず俯いてた顔を上げてしまった。



「……っ…!!」


上げた途端に合ってしまった目。




なんか、胸を鷲掴みにされた気がした。




「綾?」


そんな智士の声ももううちの耳には入らない。


目が合ったのは里桜。

何故か凄く笑顔で。余裕さえ感じられて。




「あや、」


ガタッ


「………」



「ちょ、いきなり立ち上がってどうした?」


「………」


「…綾?」



「あ、え、」


「お前だいじょう、」


「智士ーっ♪」





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