君と過ごした日々
「おぅ、里桜。どうかしたか?」
「んー?別にー?
ただ智士と話したいなって思ったから♪」
ほらまた。いちいちうちの方を見ないでよ。
「…うち、」
「ねぇ智士ぃ?次さぁー、数学じゃん。里桜、受けたくないから一緒にサボらない?」
「…っ…」
「綾も、いいと思うよねぇ?」
「べ、つに」
「ま、綾は人の事言えないだろうけど。
ね?いいでしょ、智士っ!!」
こいつ…、全部分かってて言ってやがる。
ここでもし智士がOKの返事を出したら…、
そこまでだな。
「いいけど、別に。」
「ほんとぉっ!?やったー!!」
「っ智士!!」
「あ?何だよ?」
「あんたっ、この前怒られたばっかじゃん!!」
「一緒に怒られたお前がよく言うよな。」
そううちに言い放った智士の顔は、今まで見たことがないほど冷めきってて。
「…は?」
「別にいいだろ?俺が誰と何しようと。」
「ま、また佐光ちゃんに怒られても知らな、」
「関係ねぇだろうが、お前には。」