君と過ごした日々
―――――――――……………
<放課後>
「ふー…。」
集中作業だったためかすごい体が疲れていたので、思いっきり伸びをする。
やっと終わったぁー…。
何気無しにふと外を見る。
「げっ!?」
もう外真っ暗じゃん!?
電気ついてるから気付かなかった…。
くそっ
アイツが先に部活に行ったせいだ!!
「明日殺そう。」
そう口に出して帰る準備をした。
「おい。」
ビクッ
「誰…?」
…ん?智士?
「…お前今めっちゃ不吉なこと言わなかったか…?」
智士が怯えたような声で聞いてくる。
…聞こえてたのか。
「気のせいよ。」
「そ…そうか。
んで、作業は終わったのか?」
「え…うん。」
「よし。じゃあー帰るか!!」
「そうだねー。」
ん?
「てかお前部活行かなかったっけ?」
「んぁ?…あぁ。
先に帰ったとか言ったらお前キレそうで怖くてさ。」
「はぁ!?
…まぁ待っててくれてたことは非常にありがたいっすけど。」
「照れんな照れんなー。」
「殺してもいい?」
「…すんませんでした。」
うちがちょっとでも脅せば、ちゃんとそれにのってくれる。
扱いやすくて楽だわー。
「お…俺はお前のこと待っててやったんだぞ!!」
「だからそれはありがとうっつったじゃんか。」
そう言うと、智士は拗ねたように、
「…帰る。」
「ここまで待ったなら一緒に帰ればいいじゃんか。」
「…わかったから早く帰るぞ。」
優しくていい子♪
さぁ帰ろう!!
「…お前覚えとけよ…。」
「へ?
何のこと?
サッカーバカちゃん」
「死ねゴルァァァァァァァァァ!!!!!!!!」
ふっ
うちに口喧嘩で勝てると思うな。
さっきの仕返しだ、バーカ。
そうして誰もいない通学路を二人で並んで帰った。