君と過ごした日々

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場所は移り。


入学式が終わったうちらは、教室にいた。



そこへ、


ガラッ


「おーし、全員いるよな？」


騒がしい教室内に、よく響く声をあげながら先生が入ってきた。

響くって言うかうるさいだけなんだけど。


そのまま教壇の前に立ち、教室をぐるっと見渡した。


「お前ら、ほとんど初対面のやつらばっかだろ？
ってことで、順番に自己紹介してってもらうぞー」



…初対面だからこそそういうのが億劫だって気づかないんだろうか、この教師は。


「まずは俺のお手本聞いとけ。

名前は佐光　武瑠(ｻｺｳ ﾀｹﾙ)。34歳だが、残念ながらまだ独身だ。

あー、あと俺もお前らと同じでこの高校に来たばっかだからな。

以上。」