君と過ごした日々
{真弥said}
「綾が小6の時だよね…。」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
違う。
うちはこんな事が言いたいんじゃない。
「おい、綾!!」
「綾!?しっかりして!!」
綾の傷をえぐりたくてこんな事をしてるんじゃない。
「おい戸上!!
どうなってんだよ!!説明しろ!!」
ただ、確かめたかっただけ。
「真弥!!」
綾の気持ちを。
―――――――――――……………
綾と春香、二人が感動の再会を果たしてる。
二人の目に、うちの姿なんて映ってない。
大きすぎる疎外感に思わず笑いが漏れてしまう。
そこに、
『戸上真弥さん。』
何事も制するような冷たい声。
『平井…里桜…。』
『ご存知で光栄です。』
何かもう嫌な予感しかしないんだけど。
『何の用でしょう?』
『ちょっとお話しがしたくてね。
静かな所がいいから…、博物館でも行かない?』
もし、春香がさっき言ってた事が本当なら、この人はライバル。
『いいですよ。行きましょう。』
なら向こうもそれなりの情報は持ってるはずだから。
行っても損はない。はず。
『先に言っとくけど、里桜は別にあんたのライバルじゃないからね。』
あれ?急に口調が…。
『確かに智士の事は好きだけど。
でも、どうなるかなんて人生わかんないし。』
何かキャラが…?
『春香に何て聞いたか知らないけど、里桜は正々堂々とぶつかってくから。』