君と過ごした日々


「逆に聞くけど、
あんたは真弥の何を知ってるの?」


「うち、7年間真弥と友達やってきたって言ったよね?

少なくともあんたよりかは真弥のことわかってるけど。」


「じゃぁ今、真弥がどんな気持ちでこの会話を聞いてるか
わかるよね?」


「は?
何言って…」


キーンコーン
カーンコーン


運がいいのか悪いのか、うちらの会話を裂くように授業開始のチャイムがなった。


ずっと話を聞いてた智士も、うちの後ろに隠れてた春香も、席についた。


「…それじゃぁ。」


「は?
ちょっと待ってよ!!
まだ話が終わってな…」


「綾なんか大っ嫌い。」


「……。」


もう訳がわかんない。

里桜にあんだけ貶される理由も、

真弥に嫌われる理由も…。


「…うちが何したっていうの…?」


うちの小さな声は誰にも届くことなく消えていった。


< 45 / 162 >

この作品をシェア

pagetop