君と過ごした日々
「逆に聞くけど、
あんたは真弥の何を知ってるの?」
「うち、7年間真弥と友達やってきたって言ったよね?
少なくともあんたよりかは真弥のことわかってるけど。」
「じゃぁ今、真弥がどんな気持ちでこの会話を聞いてるか
わかるよね?」
「は?
何言って…」
キーンコーン
カーンコーン
運がいいのか悪いのか、うちらの会話を裂くように授業開始のチャイムがなった。
ずっと話を聞いてた智士も、うちの後ろに隠れてた春香も、席についた。
「…それじゃぁ。」
「は?
ちょっと待ってよ!!
まだ話が終わってな…」
「綾なんか大っ嫌い。」
「……。」
もう訳がわかんない。
里桜にあんだけ貶される理由も、
真弥に嫌われる理由も…。
「…うちが何したっていうの…?」
うちの小さな声は誰にも届くことなく消えていった。