君と過ごした日々


<昼放課>


結局あの里桜の言動の意味がわかんなくて、ずっと考えてた。

考えれば考えるほど、訳がわかんない。


どっちかっていうと、真弥と里桜がライバル同士だから仲悪くなるはずなんだけど…。

いつも一人ぼっちはやだってついてきてたのに、休み時間はずっと里桜のそばに真弥はいた。


「綾!!
お弁当一緒に食べよ?」


そう言ってよってきてくれたのは春香だけ。


「うん…。」


いつもは3人で食べてたのにね…。


「春香…!!」


不意に夢斗の声が聞こえた。


「夢斗…。」


春香はすごく居づらそうな顔をした。

でもわかったんだ。

春香は夢斗と話がしたいんだって。


だから、
「行っておいで?」


「綾…。」


春香は申し訳なさそうな顔をしたけど

「うちがわかんないとでも思ったの?(笑)

行っておいでよ。」


「…ありがとう。」


「うん!!」

春香の役にたてたならそれで嬉しいし!!


「お前、優しいんだな。」


不意に後ろからよく知ってる声が聞こえた。



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