君と過ごした日々


「で?何の話?」

不意に春香が真剣な顔になって聞いてきた。

「…真弥が好きな人できたっぽいのよん。」

だから反応を楽しむために思いっきりのにやけ顔でもったいつけて言ったのに

「あぁ。なんだそんなこと。とっくの昔に気づいてたよ。」

でも期待してた反応とは全く違い、あっけらかんと返されてしまった。


なん!?

「…春香はするどいのね。」


「うん。うち恋ばな大好き過ぎるほど大好きだから。
キャラ変わるよ?」


「Σ(゜д゜;)」


春香の新事実発覚!!

一人で春香の新事実に興奮してると真弥がボソッと呟いた。

「ねぇ…。うちの好きな人ってさ…。」

真弥の小さな声を聞き逃さないよう、二人で次の言葉を固唾をのみながら真弥を見つめる。

「「……。」」


「真翼…智士君…なんだよね…。」


「…………………。

はぁッッ!?」


あのサッカーバカ級長!?

確かに顔はカッコいいかもしんないけど…。相当なナルシストだって聞いたよ?
あのサッカーバカは。
うちは苦手なタイプやなぁー…。


「うちアイツ苦手。」


「えっ!?春香も!?うちもだよー。」


春香との意外な所での意気投合に感動してたら、真弥が大声で訴えてきた。

「二人の目は節穴なのッ!?めっちゃかっこいいじゃんか!!

あのサッカーやってる時の爽やかな姿見たことあんの!?」


「「だから最近部活ん時ずっと外見てんのか…。」」


ちなみにうちらは3人とも吹奏楽部に所属してて


真弥が吹いてんのはサックス。


うちと春香が吹いてんのはクラリネットです!!


楽しいっすよ〜♪


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