君と過ごした日々
…?
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あの日、雷が鳴ってたあの日。
あの日以来、何事もなかったかのようにまた、夢斗と春香と、そして、智士と。
四人で過ごしていた。
何事もなかったって言っても、うちだけが意識してただけで、向こうは何も知らなかったんだけど。
でも、以前と変わったところがあるならそれは。
「智士ーぃ?」
異様に里桜が智士に纏わりついているところだろう。
…そして、もう一つ。
以前とは変わったところ。
それは、
「ん?どうした?」
里桜の甘ったるい呼び掛けに智士が嫌な顔もせずに対応しているところ。
四人で話している時だって、二人で話している時だって。
里桜が来ればそちらに意識が向く。
二人を包む雰囲気は、明らかに今までのものとは違って。
何人たりとも寄せ付けない空気を醸し出していた。
それを感じたのは勿論うちだけじゃなくて、春香達も気付いてた。
智士が何で里桜にあんな対応をするのか、二人は何度もうちに聞いてきたけど、そんなの知るわけない。
そう答えたら、それで良いのかって。