LOVE GAME~初恋・監禁編~
~吉斗side~
俺が、美月の様子をずっと見つめていたら、いつ間の間にか、美月の友達、高梨沙羅が目の前に立っていた。
そして、俺に問う。
「ねぇ・・・。あなた、美月のこと、本気で好き?」
俺は、驚いて間が空いてしまったが、きっぱりと言う。
「あぁ・・・。本気。」
何故、突然そんな質問をしてきたのか・・・などは、どうでもいい。
ただ、俺が美月を本気で好きなことだけは、はっきりとさせておきたかった。
すると、彼女は、
「あのね・・・。美月はね、ご両親を幼い頃に亡くしているの。」
彼女が何を言いたいのか、だいたい分かった。
彼女は、俺と美月のことを“承諾”して、美月の過去を話してくれるのだと。
保護者みたいだな...それだけ仲がいいってことか。