LOVE GAME~初恋・監禁編~
その言葉に、悪意はないようなのだろうけど、自然と私の顔は歪む。
私の様子を見たからか、どうなのかは分からないけど、
沙羅は、思いっきり頭を下げて、
「ごめんっ!!」
と、謝罪の言葉をあたりに響かせる。
こんな大勢の人がいる場所で、謝られては、逆に迷惑。
そう思ってしまう、自分の歪んだ感情を捨て去り、
「沙羅・・・もう、いいから。」
と、笑いかけるんだけど、自然とその笑いは引き攣ってしまう。