LOVE GAME~初恋・監禁編~



「無理しなくてもいいんですよ?可奈さん。」


優季も、可奈に優しく語りかける。



「一回、優とゆっくり話し合ってみたら?」



私も、なんとか可奈に、幸せになって欲しいと思ったんだけど・・・


「皆に何が分かるの!?・・・みんなに、私の気持ちは分からない!!」


可奈はそう言って、会場から出て行ってしまった・・・。



そういえば・・・鍵は、昨日からかかっていない。


その代わり、ドア付近に黒づくめの男達が立っている。



「可奈さん・・・きっと、今まで辛い事がたくさんあったんでしょうね。」



優季が悲しそうな目で、可奈が出て行ってしまったドアを見つめる。



「でもさ・・・きっと、可奈は、一歩踏み出す事が出来る。・・・私はそう、信じてる。」



“私も”と、みんなそれぞれ頷く。




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