キス禁止令





キス禁止令から2日目。





「梓」


「あっ、千早。おはよ」


「うん。」




千早はなんだか物足りないような顔をしているけど何も言わない





「千早?」




千早は私の顔を優しくさわる。



そうして、私に抱きついた。





「千早?」


「ん、大丈夫」





そう言って私から離れ、自分の席に戻って行った




千早、頑張って我慢してるのかな?






キス禁止令、1週間目。




「梓、昼行こ」


「うん。」





禁止令から1週間、千早はだんだん私にふれて来なくなった。



キスは当然だけど、抱きついたり手を握ったりもしなくなった。




どうして?なんて聞けない。



だってキスを拒んでるのは自分。



なのに千早に拒まれて嫌なんて、思っちゃ駄目なのに。




「梓」


「あ、なに?」


「平気?」


「え?」


「変な顔してた」


「あ、」




心配、かけちゃったかな。





「平気、ごめんね。」


「ん」





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