キス禁止令
中庭まで全力でダッシュ、息が苦しい…
「いた…。」
千早が寝転がり、目をつぶっている。
千早、千早、千早……。
寝てる、それをいいことに私は千早の頬や目などにふれた。
「……千早だ…。」
堪らなくて、キスしたくて…千早の顔に近づいた
あと数センチ……。
「キス禁止、」
「!」
近づけていた私の顔を千早の手で塞がれた。
「だろ?」
そう、自分で言い出したこと…そう、だけど…
「!」
まだ千早の手で塞がれている手に私の涙がつたう
それを見た千早が自分の手を私から離した
「……梓…」
拒絶されるのがこんなに辛いなんて知らなかった
私ずっと、千早にこんな風にしていたんだよね
「千早、ごめ……んね、」