SECRET SYSTEM
メインコンピューターのチェックに一日。
自己回復プログラム通達、回復まで一日。
問題箇所の修理に一日。

計三日。いっときも休む事なく、ディスプレイと、
あるいは基盤と睨み合い、ようやく・・・


「・・・・じゃあ、メインを戻すよ」


メインコンピューター移動開始。・・・・移動完了。


「・・・何か違和感は、ないかい」
サラの瞳には徐々に光が戻りつつあった。黙って手を開いたり握ったり。ぐるりと首を回したり。何回か瞬きをして、ふるふるっと首を振る。


ややあって、
「大丈夫みたいです。感覚システム全て良好・・・」
「・・・・そうか、 ------ああ、良かった・・・っ」

言い終わらないうちに、マセソンの目の前を何かが遮った。
長い髪の毛が、ふわっと舞うのが一瞬見えた、気がした。


サラに抱き締められたまま、マセソンは深い眠りに落ちていった。






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