SECRET SYSTEM
しばらくして、 サラが何やら1枚のフロッピーを出して来た。
「マセソンさん、あの、これ、見覚えありません?」
フロッピーのラベルをひと目見て、マセソンはさっと顔色を変えた。
声が上ずる。
「・・・どこで、これを?」
「解らないんです。いくら考えても見覚えなくって・・・マセソンさん、何かご存じですか?」
マセソンは、しばらく考えてからサラにひと言だけ告げた。
「このまま起動しても、構わないかい」
「構いませんけど」
ちなみに、まだサラとパソコンは繋がったままである。
システム呼び出し。
ファイル名、《SEREA》。
「呼び出し先、・・・システム《S-A-R-A》」
「えっ、あ・・・」
かくん、とサラの身体から力が抜ける。倒れ込みそうになったその時、突然サラに力が戻った。もう一度体勢を立て直すと、“サラの瞳"はマセソンを真っすぐ見つめた。
「こうして逢うのは何年振りかしら。いい子にしていた?可愛いマセソン」
優しい目をする“その人"。
発せられた声は、マセソンが幼いときに聴いたあの声と、同じ。
「・・・お久しぶりです。セレアおばあさま・・・」
「マセソンさん、あの、これ、見覚えありません?」
フロッピーのラベルをひと目見て、マセソンはさっと顔色を変えた。
声が上ずる。
「・・・どこで、これを?」
「解らないんです。いくら考えても見覚えなくって・・・マセソンさん、何かご存じですか?」
マセソンは、しばらく考えてからサラにひと言だけ告げた。
「このまま起動しても、構わないかい」
「構いませんけど」
ちなみに、まだサラとパソコンは繋がったままである。
システム呼び出し。
ファイル名、《SEREA》。
「呼び出し先、・・・システム《S-A-R-A》」
「えっ、あ・・・」
かくん、とサラの身体から力が抜ける。倒れ込みそうになったその時、突然サラに力が戻った。もう一度体勢を立て直すと、“サラの瞳"はマセソンを真っすぐ見つめた。
「こうして逢うのは何年振りかしら。いい子にしていた?可愛いマセソン」
優しい目をする“その人"。
発せられた声は、マセソンが幼いときに聴いたあの声と、同じ。
「・・・お久しぶりです。セレアおばあさま・・・」