(笑)なんですけど。

「会長命令シカトしようなんて、悪い子だなぁ。」


自信を持っただけでは突破出来ませんでした。


『あの、帰るんで離してくれませんか?』


「ダメだよ。
せっかく番犬が居ないのに。

帰るなんて許さない。」


いや、帰る時間くらい自由にさしてくださいよ。


「はい、入って。」


『すごく断ります。』


「断るのを断ります。
入って。」


「あ、会長だ。
田中先輩も。こんにちは。」


『こんにちは副会長さん!!
バ会長をどうにかしてください。

あたしはもう帰りたい。』


副会長さんはしっかり者の2年生。


眼鏡が素敵だね。


「あれ??
今日、番犬さんはいないんですか?」


『番犬?』


「あぁ、綾瀬先輩です。」


『あいつは夢の国でデート中。

とりあえず、助けてくれないかな?』


「会長。無理強いは嫌われますよ?

特に…………。
だから離しましょう?」


人の目の前でこしょこしょ話すんな!!


気になるっつーの。


< 53 / 152 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop