晒し神

なう

Twitterに、ある「つぶやき」が書き込まれた

「ウサギ、見つけたなう」

東京都内のあるゲームセンター
ざわめきと音楽と独特の臭い

黒いゴスロリ調の、眼の縁取りが印象的な、カツラなのか銀色の髪の毛の少女が彼に近づいた。

「あ~!タッカシー!?大内隆さん?」

声をかけられた、コインゲームをしていた大内が驚いた。

「あっ、え?まぁそうだけど」

「やっぱり~!」いきなり少女が抱きついてきて、背中に手を回し、彼の胸に顔を埋めた。

突然の事で驚く彼に「こっちきて~!」と無邪気な表情で腕をひっぱる彼女

べつに悪い気はしなかった
「美少女」の部類に入るだろう、小さくスレンダーな彼女

まぁ、良く判らないがついて行った
外に出てすぐ店の横の、路地の階段を下りて、人気の無い薄暗い場所に来た

「おい、おい、ちょっとなんだよ」
聞いた大内に、再度彼女は抱きついてきた

「えっ、おい」下心のある大内は、ニヤケながら言うと

ぎゅっと背中に手を回し、彼の胸に顔を埋めていた彼女が、口元に笑いを浮かべながら、彼の顔を見上げて言った

「つかまえた なう」
先ほどの「美少女」の目は、狂気と歓喜をたたえていた

その言葉に、ガサッと音がすると、7~8人の少女に取り囲まれていた

「え?えっ?」面食らう、大内

そんな彼に、抱きつく彼女が言った

「バイバイキ~ン!w」

その瞬間に全身に激痛が走る大内

いっせいに、彼女たち全員にナイフで全身を貫かれた事を理解するのは、倒れている自分を、先ほど抱きついていた彼女に顔を蹴り上げられ、仰向けにされた時だった








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