晒し神

詩織

晒されてから一週間ほど、家に引きこもっていた詩織が、急に学校へ行くと言い出した。

両親は心配し、引き止めたが「大丈夫だから」と笑って学校へ登校して行った。

急に登校してきた詩織に、戸惑うクラスメートや教師たち。

それでも、平静を装っていたが、事件は一時間目の英語の授業中におきた。

授業中にいきなり「悔い改めろって!」と詩織が叫び始めた。

驚いた教師が「どうしたの?」と近寄ると

「ネットで晒し神を検索したら、全部、悔い改めろって!」

「探す所、探す所、全部!」

「携帯切ってたら、自宅の電話に知らない人から、ガンガン嫌がらせかかってくるし」

「四六時中、知らない人が私を見てる!」

そう喚き散らすと、立ち上がりながら
「私、悔い改めるから」と静かに呟きだした

詩織も「猫殺し」の真治と同じものを見ていた

「晒し神」を携帯やパソコンで検索すると、画面一面に浮かぶ「悔い改めよ」の文字

何故かそれは、自分以外の携帯やパソコンで行っても、同じであった

詩織は母から借りた携帯で、それを見ていた


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