晒し神
「悟、どう?美味しい?」
エプロン姿の唯が息子の悟に聞いた。
「うん!すごく美味しい!」
唯の手作りのカレーライスを頬張りながら悟が答えた。
横で一緒に食べている祖母が
「ママのカレー、美味しいね」と相槌をうった。
唯が「そりゃそうよ!美味しくな~れ、美味しくな~れ!って呪文をかけているもん」と腰に手を当てて、威張ったような素振りをして笑った。
現在、唯は三年前に他界した、父が残したマンションに、母と悟との三人で暮らしていた。
食後の片付けの際に「今、仕事いそがしいの?」と母が尋ねた。
「ん、ちょっとね~」と皿を洗いながら答える唯に
「悟もいる事だし、無理しないでよ」と声をかける母。
唯は「今度の事件で悟を囮に使います」とは口が裂けても言えず、少し顔を曇らせた。
自分の心に気まずい感触を覚えた唯は、話をそらす様にテレビを見ている悟に
「悟、お風呂に入るから、パジャマ出してくださ~い」と声をかけた。
お風呂の中で悟との今日の出来事など、他愛もない会話の中で、ふと悟に
「悟はさ~、パソコンしたことある?」と聞いた。
「ない!」と悟が即答すると
「じゃ~携帯は~?お友達とか使っている~?」とふんわりと聞いた
エプロン姿の唯が息子の悟に聞いた。
「うん!すごく美味しい!」
唯の手作りのカレーライスを頬張りながら悟が答えた。
横で一緒に食べている祖母が
「ママのカレー、美味しいね」と相槌をうった。
唯が「そりゃそうよ!美味しくな~れ、美味しくな~れ!って呪文をかけているもん」と腰に手を当てて、威張ったような素振りをして笑った。
現在、唯は三年前に他界した、父が残したマンションに、母と悟との三人で暮らしていた。
食後の片付けの際に「今、仕事いそがしいの?」と母が尋ねた。
「ん、ちょっとね~」と皿を洗いながら答える唯に
「悟もいる事だし、無理しないでよ」と声をかける母。
唯は「今度の事件で悟を囮に使います」とは口が裂けても言えず、少し顔を曇らせた。
自分の心に気まずい感触を覚えた唯は、話をそらす様にテレビを見ている悟に
「悟、お風呂に入るから、パジャマ出してくださ~い」と声をかけた。
お風呂の中で悟との今日の出来事など、他愛もない会話の中で、ふと悟に
「悟はさ~、パソコンしたことある?」と聞いた。
「ない!」と悟が即答すると
「じゃ~携帯は~?お友達とか使っている~?」とふんわりと聞いた