晒し神
「それと、このウィルスは自分の名前である、“晒し神”というワードを認識している事」

「ロジックボム」「トロイの木馬」「コンセプトウィルス」「バックドア」「キーロガー」等々

「挙げればきりがない、これらを駆使して、情報ベースから盗んだ情報と、個人が検索したりする時のクセ、個人の良く閲覧するサイト、メール等に出るワードなどと個人を、短い単語の組み合わせの中からでも、結びつける事が出来る」

「それで個人を特定して、どこかにそのデーターを、集積して持っているはず」

「じゃ、携帯の他人に送ったメールなども見ているということですか?」

「たぶんね」

「有り得ないのでは?」

「逆に携帯は意外と盲点かもよ、ウィルスが携帯に感染して、蔓延するなんて、普通の人は知らないだろうし」

「例えば2004年にロシアで見つかって、現在19ヶ国に入っているだろうと思われる、Cabir(キャビア)とかね」

「ああ、フル充電したつもりの携帯が、電池の残量が半減しか無いとかですね」

「携帯が高度になり、OSが高性能になるほど盲点が広がるしね」

「手品のタネがコンピューターウィルスなら、今回の不思議な事の全て説明がつくのよ」

「でもウィルスなら、駆除ソフトで発見されるのでは?」



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