晒し神

別の意図

その夜、自宅での布団の中
なかなか寝付かない悟に、絵本を読む、唯の携帯が鳴った。

着信画面には「北原」の名前が浮かぶ。

「はい、ゆ・・」

「とら・た」

「先輩?」

「CD・・ぬすま・・・サイ・・対策の」

「もしもし?先輩!?」息絶え絶えの北原の声。

二日後、廃墟の工場跡で北原の刺殺死体が発見された。

知らせを聞いた捜査スタッフは肩を落とした。

解決を目の前にしての悔しさからか、捜査班の憶測が飛び交う。

「何故そんな所で」

「カバンの中身が荒らされた形跡があったらしいので、物取りでしょうか?」

「モノってまさか」

「晒し神のソフト?」

「それを使われたらまずいですよ」

「完成品があるって事?」

その話に唯が割って入った

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