小悪魔なキミに恋してる
~一か月前~
「転校してきた池知優一クンだ。」
池知くんがここに転校してきた。
「池知優一です。よろしくお願いします。」
池知くんはにっこりと微笑んで軽くおじぎをした。
そのとき、池知くんの顔は天使みたいですぐにほとんどの女子を虜にしたんだと思う。
あたしも可愛い男の子って思った。
「じゃあ…池知は…ああ、宮下の隣があいてるな。あそこに座ってくれ。」
たまたまあたしの隣は誰もいなくて毎日ボーっとしてた。
小さくて小柄な池知くんは隣に来て「よろしく。」
と一言、言って座った。
「あたし、宮下あずさ。池知くんよろしくね。」
あたしもそういうと「宮下さん…。うんありがとう。」
女の子顔負けのとびきりの笑顔を向けてくれた。
そのとき…ほんの少しだけ…可愛いって心から思った。