シークレット・ワード
こんな情けなくてひどいことを夏樹に言うべきではないのかもしれない
でもこれは私の本音だから
最後まで夏樹に聞いてほしい
「でも私…後悔したんだ…もう夏樹が由芽ちゃんと付き合ってても、私のことなんとも思ってなくてもいいの」
「……」
「私は夏樹が好きだよ。別れたくなんてなかった…ごめんね私が弱くて、夏樹を傷つけた…言いたいことはそれだけ。聞いてくれてありがとう」
もう夏樹の顔が見れなくて急いで立ち上がって玄関に向かおうとした
こんなに涙でぐちゃぐちゃの顔を夏樹には見せられないから