シークレット・ワード


終始ソワソワしながら過ごした授業も終わり、お昼休みになった



「奈緒ご飯一緒に食べよ!!」


「う…」


「ダメ。奈緒は俺と食うの」


「わっちょっと…ごめん亜純!また今度ね〜」



後ろで夏樹に向かって物凄い暴言を吐いている亜純を気にも止めないで私の手を引いて前を走る夏樹



途中だれかに私のかたがぶつかってしまった



「すいま、せん…」


謝って顔をあげると目の前にいたのは鮎沢先輩



「仲直りしたの?」


「はい…」


「よかったね」



そう笑顔で言って私の頭を2回ぽんぽんとする


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