シークレット・ワード





なんて思ったのは束の間




「ほれ!」


「わぁ!!ありがとう?…ってなにこれ?」


「見てわかんない?ブラックコーヒー。」





夏樹の意地悪〜!



私がブラックコーヒー飲めないこと知ってるのに。





わざとだ。




「いいもん、大好きだから。ブラックコーヒー!!」



「じゃ、俺はオレンジジュースでも飲もうかな〜?!」



「あっずるい!」


「あっれぇ〜、奈緒チャンはブラックコーヒーがだぁ〜い好きなんじゃなかったっけ??」




う゛



優しくない…。





「だ、大好きだよ!毎日ブラックコーヒーでいいもんね!!」


「そ?何なら毎日奢ってあげるよ?ブラックコーヒーでよければ。」




そう言ってニヤッと笑った夏樹




< 61 / 251 >

この作品をシェア

pagetop