シークレット・ワード



そんな〜
おいてけぼりだし。


「夏樹のばかぁぁぁぁあ!!!」



そんな私の声が虚しく中庭に響き渡った



凄く憂鬱な気持ちで教室に帰ると亜純と青木くんがイチャイチャしてるし…



結局その日の午後の授業は夏樹のことが気になって全然集中できなかった。




「はぁ〜。」



「なぁに、ため息ついちゃってんの?幸せ逃げるよ〜。」



「なっ夏樹!」



「昼間は悪かったな。」



「ううん別にいいけど…。」



本当は全然よくないけど



「お前の声めっちゃ響いてたぞ!」



「嘘!!」



「ホントだって(笑)」



あれ、そんなに響いたんだ恥ずかしい




「それより、波奈チャンの話ってなんだったの?」




あんまり聞きたくないけどやっぱり聞いちゃう。




< 64 / 251 >

この作品をシェア

pagetop