シークレット・ワード
―夏樹目線―


ここ最近俺を避けていた奈緒は今日になって突然謝ってきた


でも、理由は教えてくれなくて…

それでも、今までみたいに奈緒と普通に話せることが何より嬉しかった


俺は何かと理由をつけて奈緒とデートにむかう


まぁ、デートっつっても付き合ってる訳じゃないけど

明日は奈緒の誕生日
当の本人は忘れてるみたいだけど



雑貨屋に着いてしばらくすると奈緒の声が聞こえた


「かっわい〜」


手にとっているのは小さなクラウンのネックレス


あれが欲しいんだな。


だって目に見えて欲しそうだし何より、目が輝いてる


奈緒には悪いけど、先に帰ってもらって奈緒が欲しそうにしていたネックレスを買う


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