シークレット・ワード


夏樹はどんだけ私を泣かせれば気が済むんだろう


「……これ…。」


「昨日欲しがってたろ?この、ネックレス。」


「うわーーーん。」


「えっ?!奈緒?」


終始夏樹はおろおろしてたけど、私は涙が止まらなくて


私の心には好きが積るよ

夏樹が好きで今までとは少し違った『好き』が


この気持ちをくれたのは夏樹で夏樹には好きな人がいるけどやっぱりこの気持ちを伝えたいんだ


「な…つき。」


「ん?なに?」


「話があるの。大事な話。」

夏樹もなにかを察してくれたみたいで真剣に話を聞く体制をつくってくれる


「うん。」


「夏樹は私が鮎沢先輩に振られたこと知ってるでしょ。」


「うん。」


言いたいことが有りすぎて上手く言えてるかわかんない


< 84 / 251 >

この作品をシェア

pagetop