シークレット・ワード
「じゃ、あたしミツと帰るから、デートどこ行きたいか考えてきてね!」
そう言って亜純たちは足早に帰ってしまう
「そんじゃ、俺達も帰るか。」
「うん。」
「はい。」
そう言って夏樹が手を差し出す
「繋いでいいの?」
「もちろんだろ。今日から俺の女だしな。」
その言葉に私の顔は真っ赤になってしまったと思う
「ん?どうした?顔、赤いみたいだけど(笑)」
「べ、別に!赤くなんてなってないし。見間違いだよ!」
絶対からかってる!!
だって、若干声が震えてるし
それに、何より目が笑ってる!!!
「こんな近くにいるのに見間違いなんてあるんだ。」
「あるよ!!!」
「ふぅん。ま、いいや。早く帰ろうぜ。」
私の手をとって歩き出す