シークレット・ワード


でも、ふと疑問に思ったから聞いてみた


「どこに向かってんの?」


「秘密!!」


夏樹に手を引かれるまま歩きつづけると…
夏樹はケーキ屋さんの前で立ち止まった


「好きなの買ってやるから、選べ。」


「ホント?!」


「男に二言はねぇ。」


「きゃああああ〜、ありがとう夏樹ー!!!」


私はケーキのショーウインドーにかじりつく



……迷う…………。


スペシャル苺ショートか苺のタルト



「どうしよう、夏樹ー!」


「どうした?」


「すごく迷う!!」


「どっちも買ってやるから早くしろ〜。」


「やったぁ!!」


夏樹は呆れた顔してたけどそんなこと気にしないもん♪


< 92 / 251 >

この作品をシェア

pagetop