シークレット・ワード


「夏樹っておかねもちだったんだ…」


「?そうか、普通だろ。俺の部屋、階段上がって右曲がったところだから。何か飲み物持ってくるから適当に座って待ってて。」


普通じゃないし…


夏樹に言われたように夏樹の部屋で待つことしばし


「紅茶でよかった?」


「うん、ありがとう。」


夏樹がケーキと紅茶を持ってきてくれた
気が利く!


「しかし、よくケーキ2つも食えるよな。俺、甘いの苦手。」


「こんなに美味しいものがダメなんて、人生損してるよ。」


「大袈裟だな。」


「そんなことないもん!ん〜、この苺のタルトおいしぃ〜。」


うん。こんな美味しいものがダメなんて絶対損だ


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