あなたは過去に戻りたいですか?
いつも私は後悔ばかりの人生を送っていた。

これもそのままで良いのかな・・?何も触れずに過去にしちゃって良いのかな・・?

好きなのに・・・。好きなのに離れて良いの?

自分の大切な人を嫌いにして良いの?

いろんな声が私の頭の中にこだまする。私は携帯を握り締めた。

震える手で幸一に電話をかける。

プルルルルップルルルルッ 電話の音が鳴るたびに心臓が高鳴る。

プツッ (つながった!?)

「お客様のお電話は電波がつながっていないか、電源を切られていると思われます。もう一度おかけ直しください。」

受話口から流れた無念の声。

これで本当に終わったんだ。

これでもう会えないんだ。私は、ベッドの中で静かにないた。



< 11 / 18 >

この作品をシェア

pagetop