あなたは過去に戻りたいですか？
「ん・・眩しい。」私はねぼけまなこでベッドをはいでた。

強い日差しがカーテンを閉めていない窓から差す。時計を見ると、午後の１２時。

私はあせった。大体、今日が何日の何曜日なのかもまだ把握していない。

「もっもうこんな時間！？はやく仕事いかな・・あっ。」

あわてたせいでかばんから転がり出た携帯に映し出されていたのは、（日）の文字。

私は、”ホッ”とため息をついて窓を開けた。日曜は休みだったのだ。

洗面所へ行き顔を洗う。鏡に映し出された私の顔は一気に老けていた。

目は腫れているし目立つくままである。肌は水分がなくなってガサガサだ。

「あぁ・・もう最悪。」自分で自分に言ってしまった。

ふと昨日の出来事を思い出す。

幸一の浮気が発覚して私は幸一を振った。
その後、不思議な雑貨店へ入って過去に戻れる水晶をもらった。
マンションに帰ると幸一から別れようっていうメール。
電話もつながらなくてベッドで泣いてたらそのまま寝た。
そして・・

「こんな顔になったんだ。」

私はデカ～いためいきを一つついた。
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表紙・目次

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