不良のたまり場
池田は苦笑した。
「もうだいたいの奴が
進路が決まっているからだよ」
だから睡眠を取るのか?
俺の家計は正直よくない。
だから自分の学費ぐらい払おうと
アルバイトを始め、授業単位を計算しつつ
疲れた時には“不良のたまり場”で羽を休めていた。
しかし家計が安定した今
授業に打ち込めるんだ。
俺には大学受験がある。
推薦なんて最初っから
当てにしてないから
一般受験で臨む事にした。
それが俺が選んだ道。
地に足を付けたんだ。