不良のたまり場

コーヒーをすする。
まだ熱くて少ししか飲めない。
それなのに口全体に苦さが伝わる。
苦い。

苦いのになんでこんなに
落ち着くんだろう…。

こわばっていた体が
温かくなり緊張が緩む。
途端にまた涙が溢れてくる。

彼女を戸惑わせてはいけない。
なんて涙を拭くが彼女は平然とした
顔でコーヒーをすすっている。


「泣けばいいじゃん」


思いもよらない言葉に
私が戸惑った。

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