不良のたまり場

それから俺はずっと
ここから見える空を見て
うとうとしていたら
いつの間にか眠っていたらしい。

ドアが開く音で目が覚めた。

固いソファで寝ていたので
全身が痛い。

「いててて」

なんて間抜けな声を出していると
外側からドアノブを持ってこちらを
見ている女子と目が合った。

背が高いがパッと見、地味だ。
いや、意外と顔は整っている。

「あの」

おっと、俺は老人みたいな
態勢をお見せしてしまった。
たてなおす。

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