不良のたまり場
「どしたん?」
軽い感じで立ち上がり
埃もついてないのに
ズボンに払った。
「いや…えっと…」
戸惑って逃げようとする女子。
手には水色の封筒。
俺にか?
「それ、手紙?」
分かっているような事を聞いてみる。
「はい…。えっと、
ここに背の小さい女の子って
いませんでした?」
あぁ、さくら宛てか。
…って。
「さくらに会わなかったの?」
「さくら?」
「えっと、お前が探している奴の名前」
彼女は首を振る。
そして、俺はやってしまったと
頭をかく。
ああ、外に出てしまったのか。